Active! mailを使ったWebメール

Feb. 12, 2003



Active! mail はWebブラウザを使ったメールの読み書きを実現するソフトウエアである. 本来は有償であるが,旧バージョンの 2.0 はLinux版に限り 5ユーザ以下なら無償 で利用できる. 早速ダウンロードして使ってみたが かなり便利 である. 例によってインストール方法をメモしておく.

まず,発売元 からアーカイブをダウンロードする. 同社のオンライン販売のページからダウンロードが可能だ. ダウンロードしたファイル名は何故か lnxi20.tgz.gz となっていた. Linux上で展開するので lnxi20.tar.gz にリネームしておく. また,サポートページにPDF形式のインストールマニュアルが置いてあるのでこれもダウンロードし目を通す.

インストール手順

suした後,アーカイブ(/home/akasaka/にあるとする)を /usr/local/ 以下に展開する.

# su
$ cd /usr/local
$ tar xvzf /home/akasaka/lnxi20.tar.gz
Active! mailはIMAP対応なのでimapが予めインストールされていなければならない. Acrive! mailのアーカイブにもimapが付属しているのでそちらを使ってもよいが, 今回インストールしたマシンには既にimapがインストールされていた.
# rpm -qa | grep imap
imap-4.7-5
少々古いがとりあえずはこれでよかろう. IMAPサービスを有効にするためには,まず /etc/services に以下の記述があるかを確認する. 行頭に "#" があれば消しておく.
imap2           143/tcp         imap            # Interim Mail Access Proto v2
次に,/etc/inetd.conf に以下の記述を追加する.
imap    stream  tcp     nowait  root    /usr/sbin/imapd imapd
デフォルトではtcpwrapper経由でimapdが起動するようになっていたが("/usr/sbin/imapd" の部分が "/usr/sbin/tcpd imapd" となっていた), tcpwrapperでアクセス制御を行っているとimapdが上手く動かない場合があるようなので(やり方がまずかったのかも知れない), 上のようにinetdから直接imapdを起動するようにした. inetd.confを書き換えたらinetdを再起動する.
# su
$ ps -ax | grep inetd
  407 ?        S      0:01 inetd
22384 pts/1    S      0:00 grep inetd
$ kill -HUP 407
imapdが動いているかを確認するためにtelnetでポート143を叩いてみる.
# telnet localhost 143
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.localdomain.
Escape character is '^]'.
* OK localhost.localdomain IMAP4rev1 v12.264 server ready
となれば成功.あとは "1 logout" と入力してtelnetを抜ける.
1 logout
* BYE fukunm12.nucl.kyushu-u.ac.jp IMAP4rev1 server terminating connection
1 OK LOGOUT completed
Connection closed by foreign host.
次にActive! mailのディレクトリのパーミッションを変更する. まず以下のようにしてapacheのユーザ名を確認する.
# grep 'User ' /etc/httpd/conf/httpd.conf
#  . On SCO (ODT 3) use "User nouser" and "Group nogroup".
User nobody
以上でapacheのユーザ名が nobody であると知れる(デフォルトでそうなっている)ので, /usr/local/activemail/var のオーナーをnobodyに変更し,併せてパーミッションを以下のように変更する.
$ cd /usr/local/activemail/
$ chown -R nobody var
# chmod -R 700 var
# chmod 707 var var/tmp var/log
apacheがActive! mailを参照できるように以下の記述を/etc/httpd/conf/httpd.confに追加する.
#Aliases for Activemail
< IfModule mod_alias.c>
Alias       /active-mail/  "/usr/local/activemail/login/"
Alias       /am_viz/       "/usr/local/activemail/visual/"
ScriptAlias /am_bin/       "/usr/local/activemail/bin/"
< /IfModule>
すでに < IfModule mod_alias.c> ... </IfModule> のセクションがあればそこに追加し, 無ければ新たにセクションを作成して追加する. httpd.confを変更後apacheを再起動する.
$ /etc/rc.d/init.d/httpd restart
最後にActive! mailの設定ファイル /usr/local/activemail/system.cfg を編集する.
SERIAL_NUMBER:        arcp-353a-p194-0cs
#IMODE_SERIAL:        XXXX-XXXX-XXXX-XXX
#      Please set account for administrator. (ex.ADMIN_ID: admin)
ADMIN_ID:             akasaka
DOMAIN_NAME:          xxxx.kyushu-u.ac.jp
HTTP_SERVER:          xxxx.nucl.kyushu-u.ac.jp
IMAP_SERVER:          localhost
SMTP_SERVER:          localhost
SERIAL_NUMBER は5ユーザまで可能であり,デフォルトで記載されている. DOMAIN_NAMEからSMTP_SERVERまでを環境に応じて設定する. 設定例はPDFのマニュアルにも記載されている.

以上の設定が完了したならば,ブラウザに以下のように入力する

http://www.xxx.ac.jp/active-mail/
Active! mailとの接続に成功すればユーザ認証の画面になるので,ユーザIDとパスワードを入力すればメール読み書きができる.
お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送