Jan. 6, 2004
差し当たっては 2GB のディスクだけを使ってきたが,Use が 90% を超え, このまま使い続けるのは難しくなってきた. そこで,遊んでいる 4GB のディスク達にも働いてもらうことにし,既存システムへのディスク増設を試みた. 現在の /home 以下を増設したディスクに移動させる.
今まで何度も Linux 系 OS をインストールし,主にサーバとして使ってきたが, ディスクを増設するのは今回が初めてである. 近々学内向けwebサーバへのディスク増設を予定しており,その練習の意味もある.
ディスク増設はFAQであり,ネット上にいくらでも情報は見つかる. 大まかな手順は,
まずはディスクを Linux 上から認識させることだ. インストール時に認識されなかった DAC960 をあきらめ Iwill SIDE-2935UW に換えてみた. コントローラは initio INIC-950P である.
電源を入れると,ん? Alpha の BIOS から 2935UW が見えていない. 差すスロットを変えてみても結果は同じ. Alpha と 2935UW との相性か?
次に,ASUS SC875に換えてみた. コントローラは LSI Logic 53C875 である. 今度は BIOS からも正常に認識され,BIOS Setup では接続されている4台のドライブが見えた. が,なぜか Linux 上から見えていない. 起動時のメッセージに 53C875 が出てこない. 53C875 は RedHat でも正式サポートされているはずなのだが...
53C895 のノーブランドカードでも試してみたが,やはり Linux から認識されない. どうも二個目のSCSIコントローラをうまく認識してくれないようだ.
だが,よく考えてみると,オンボードのISP1020は正常に使えているわけであるから, こちらのコントローラにディスクを増設すれば済む話なのである. Alpha マシンの筐体をじっくり調べてみると,ディスクの取付位置を変更するだけでそれができることがわかった. 当初,このマシンのディスク構成は以下のようになっていた.
つまり,DAC960 に接続されたディスクを抜いて図の点線で示した空き位置に差すだけでよいのである
(もちろん ID がガチ合わないようにしなければならない).
実際に,DAC960 に接続された disk #1 と #2 を空き位置に引っ越すと Linux からも正常に認識された.
以下は dmesg の結果である.
追加したディスクはすでに FAT でフォーマットされていたので,sdb1 および sdc1 として認識されている.
これでようやく準備が整った.
fdisk を使って sdb 上に Linux のファイルシステムを作成する.
以下のように入力する.
scsi0 : Driver for a Qlogic ISP 1020/1040 Host Adapter
Vendor: DEC Model: RZ28M (C) DEC Rev: 0616
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 02
Vendor: DEC Model: RZ29B (C) DEC Rev: 0016
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 02
Vendor: DEC Model: RZ29B (C) DEC Rev: 0016
Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 02
Vendor: DEC Model: RRD45 (C) DEC Rev: 0436
Type: CD-ROM ANSI SCSI revision: 02
Vendor: DEC Model: TLZ09 (C)DEC Rev: 0167
Type: Sequential-Access ANSI SCSI revision: 02
Attached scsi disk sda at scsi0, channel 0, id 0, lun 0
Attached scsi disk sdb at scsi0, channel 0, id 1, lun 0
Attached scsi disk sdc at scsi0, channel 0, id 2, lun 0
SCSI device sda: 4110480 512-byte hdwr sectors (2105 MB)
Partition check:
sda: sda2 sda5
SCSI device sdb: 8380080 512-byte hdwr sectors (4291 MB)
sdb: sdb1
SCSI device sdc: 8380080 512-byte hdwr sectors (4291 MB)
sdc: sdc1
fdisk では,まず d コマンドで既存パーティションを削除し,
n コマンドでLinuxパーティションを作成する.
パーティションは primary の p を選択し,Partition number は 1 を入力する.
p コマンドで設定が正しいことを確認する.
$ /sbin/fdisk /dev/sdb
最後に w コマンドで設定を反映させて終了である.
Linux を再起動し,パーティションを認識させる.
Command (m for help): p
Disk /dev/sdb: 255 heads, 63 sectors, 521 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sdb1 1 521 4184901 83 Linux
続いて新規パーティションのフォーマットを行う.以下のように入力する.
とりあえず ext2 でフォーマットしておき,あとで ext3 に変換する.
最後の数字は fdisk の p コマンドで表示される Blocks の値である.
$ /sbin/mkfs -t ext2 /dev/sdb1 4184901
フォーマット終了後,/mnt/temp にマウントしてみる.
/mnt/temp は予め作っておく.
/mnt/temp に移動し,ls で lost+found が見えれば成功である.
システムからファイルシステムとして正常に認識されている.
$ mkdir /mnt/temp
$ mount /dev/sdb1 /mnt/temp
ext3 に変換するため,以下のように入力する.
/home 以下を /mnt/temp にコピーする.
$ /sbin/tune2fs -j /dev/sdb1
-pdr オプションを付けることによって,パーミッションやディレクトリ構造が
丸ごとコピーされる.
$ cp -pdr /home/* /mnt/temp/
ファイルシステムをマウントするディレクトリは空でなければならないので,
コピーが完全に行われたことを確認し,/home 以下を削除する.
最後に,/etc/fstab に以下の行を追加する.
$ rm -r -f /home/*
Linux を再起動すれば増設したディスクが /home にマウントされている.
LABEL=/ / ext3 defaults 1 1
/dev/sdb1 /home ext3 defaults 1 2 <-- この行を追加
none /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
none /proc proc defaults 0 0
none /dev/shm tmpfs defaults 0 0
/dev/sda2 swap swap defaults 0 0
/dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,kudzu,ro 0
0
/dev/fd0 /mnt/floppy auto noauto,owner,kudzu 0 0
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