ATA100コントローラが載った440BXマザー

June 20, 2002


最近のアプライドには連日箱入りのジャンクマザーが大量に並べられている. Socket7か440LXあるいは440BXのSlot1がほとんどで, どれも不具合の状況が書かれた紙が貼られている. 個々の病状をチェックしてみると,"画面現われず" ,"電源入らず" , "完全NG" など の重症者ばかりだ. ジャンクのi810マザーのときのように "音が出ない" という程度の 軽症者はいな模様だ.

先日もアプライドに立ち寄ると,そんな箱入りジャンクマザーに混じって ボード剥き出しで売られているマザーが三枚あった. ABITのBE6-IIが二枚と AOpenのAX64Proが一枚である. これらには不具合の症状が明記されておらず,例によって "動作不良・部品取り用" の シールが貼られているだけだ.

不思議なもので,不具合の症状がわからないと逆に購買意欲が湧いてくる. 動かしてみないことには何が起こるかわからないのがジャンク買いの醍醐味であり, 不具合が明記された箱入りジャンクマザーの数が一向に減らないのは, その辺りも関係しているのかも知れない.

というわけで,気が付けば三枚のジャンクマザーを手にしてレジに立っていた. BE6-IIはどちらも980円,AX64Proは680円だった.

AX64Proは自宅でも使っているし,ほぼすべてを知り尽くしているので今更書くまでもないが, ダイハードBIOSが搭載されたApplo Pro 133Aマザーである. Celeron 266MHz,64MBのPC100 SDRAM,ミレIIのAGPを差して電源を入れると正常に起動した BIOSのリビジョンは1.10だから,最終版ということになる. AX64Proは自宅で使っているもの以外にもう一枚持っているから, 今回買ったのは友人に里子に出すことにした.

今回の目玉はBE6-IIである. このマザーは440BXにサードパーティのRAIDコントローラを搭載している. RAIDコントローラには "BE6-II RAID" のシールが貼られているため,コントローラの種類までは 特定できなかったが,メーカーAbitということ からHighPointのものであるということは 想像に難くない.

メーカーサイトで調べてみると,果たしてHighPointのチップであるということがわかった. また,BE6-IIにはATAの種類によっていろいろな亜種に分類できるということも わかった. まず,初代BE6-IIはATA66のHPT366が搭載されていたが, ver.1.2からはATA100のHPT370に変わっている. ATA66の時代には366が単なるATAコントローラ,368がRAIDコントローラであったが, ATA100になってからは370に一本化されBIOSレベルで区別されているようだ. さらに,BE6-II ver.2.0になるとATAコントローラがRAIDコントローラに変更されている. 買ったマザーははっきり "RAID" と書かれているから ver.2.0 ということになる.

なお,ここの 情報によると,ver.1.2にver.2.0のBIOSを焼き込めばHPT370をRAIDコントローラとして 動作させることができたという.

メーカーサイトからダウンロードできるマニュアルは初代のものであったが,基盤上のジャンパ位置や ディップスイッチの設定は変更無いようだ. CMOSをクリアし,VcoreやFSBの設定をBIOS上のCPU SoftMenuで行うようにディップスイッチを設定した. AX64Proと同じ組み合わせで起動を試みる.

結果は二枚ともOKであった. 正常にBIOSが起動し,HPT370のBIOSも正常のようだ. FSB,Vcoreともにきちんと認識されている. FDDからの起動もOKであった.

今回確認できたのはここまでである. 現在,メインマシンの構成を一新するためにパーツを厳選中であるが, これでまたマザーの候補が増えた. BE6-IIもPowerLeapのサイトにある Compatibility Listに 載っている. もしこのBE6-IIが完全OKならば,ATA100も載っているしメインマシン向けマザーの 第一候補になるのだが.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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