BIOS非対応マザーでCyrixIII 600MHzを動かしてみる

May 1, 2002


最近はまとまった時間が取れず,新たなマシンを創造することができない. 興味あるパーツもいろいろと手に入ったのであるが, 如何せんマシンに組み上げるだけの時間的余裕が無い. というわけで,サイトの更新もサボりがちであるが, あまりに更新の間が空くとこのサイトを頻繁にチェックして下さっている方に見放される 恐れがあるので,ちょっとしたネタを書いておく.

私の場合,CPU,ボード類,ドライブ類は在庫を常に抱えており, 緊急時にいつでも出荷できるようにしている. 大学のコンピュータもハンドメイドやショップブランドものが増えてきて, ちょっとしたトラブルの時に手持ちのパーツがあると,わざわざ生協やPCショップに 足を運ぶ必要がない.

しかしながら,ケースだけは在庫を持たないようにしている(私の意に反して 廃棄予定のPCが持ち込まれることはあるが). ケースはPCの部品の中で電源と並んで重要なパーツであるうえ, そうそう頻繁に取り替えるものでも無いから慎重に選びたい. ケースだけは衝動買いをしないように心がけている. パーツがある程度集まり,新しいマシンを組み立てる必要に迫られたとき, あるいはマシン創造へのモチベーションが高まってきたときに(私の場合約半年に一度の割合でそうなる) 考えている構成に最適なケースを買うようにしている.

こないだじゃんぱらでTQ-700 MkIIを買った(FDD,Seventeam 300W付きで5980円). このときも一度家に帰って丸一日熟考した後に購入を決断した. 今回の購入動機は,ジャンク品として冷遇されていたFW-5VGF+/ultraにK6-IIIを組み合わせて, もう一度シャバの空気(=OSのこと)を吸わせてやりたい,あるいは 以前から温め続けているDual Celeronへの野望(今更の感はあるが)を達成したい,あたりだろうか.

つまり,現在はケースの在庫が一つあるので何時でもアトリエに篭ることができる. だが,先に述べたように絶対的な時間的余裕が欠乏しているため,棚に並べられたパーツを見ながら 悶々とした日々を送っている.

さて,最近の買い物(その3)に最近買ったものと手放したものを書いたが, 珍しく新品で買ったVIA CyrixIII 600MHzの動作を検証してみた.

fukunm1ではAOpen AX63ProにCyrixIIIの533MHzが載って 元気に動いているので,これを600MHzに載せ換えれば動作は確認できる. ただ,それでは面白くないので,以前ジャンクで買ったi810マザーに 載せてみることにした.

マザーはLucky Starの6P2M810でSlot1とSocket370が両方載っている. メーカーサイトから辿っていくとBIOSがダウンロードできる ページが見つかった. とりあえず最新BIOSにアップデートしておこうと思い,BIOSイメージをダウンロードしようとしたが, このマザーにはBIOS ROMが2MBのものと4MBのものがあるらしい. ボード上のシルク印刷では,このマザーがどちらかわからない. BIOS ROMの型番から4MBであるらしいということがわかったが,少々自信がない.

元々ジャンクで買ったマザーであるが,一応動くことがはっきりすると急にもったいなく感じるものである. 敢えて危険を冒してまでアップデートする必要はないのだが,思い切って4MBのBIOSイメージを書き込んでみた. が,なぜかawdflash.exeが正常にBIOSを書き込んでくれない. "XXXが違う" みたいなメッセージが出て,書き込みが始まらない. 2MBのBIOSイメージも試してみたのだが,これも結果は同じだった.

原因はわからないが,ひとまずBIOSのアップデートはあきらめ,このままでCyrixIIIを動かしてみることにした. このマザーはボード上のジャンパでVcoreを設定できるので,ちょっと安心である. Vcoreを1.9Vに設定し,メモリを差して起動すると,めでたく

Celeron 600MHz

と表示され起動した. ただし,"知らないマイクロコードのCPUですよ!" というメッセージが出る. FDDを繋いでのDOS起動までは問題なかった.

BIOSメニューで逓倍率が変更できるか試してみたが,こちらはX. メニューの上では変更できるがクロックは600MHzのままだった. ここ にある 動作確認リストによると,"Celeron" として認識された場合は逓倍率の変更は無理な場合がほとんどのようだ.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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