いまさらのCeleron266

Sep. 25, 2001


今日はついでにもう一つハードウエアのことを書いておく.

いまさらながらCeleron 266MHzを入手した. NIFTYの掲示板で1000円であった. 入手の動機は二つあり,一つは 私がいつも読んでいる 今日の必ずトクする一言 で 述べられているL2キャッシュについてのさまざまな考察を実際に検証してみたくなったからである. もう一つは,単に

CovingtonコアのCPUをコレクションに加えたい

という物欲からである.

CPUが届いたので,動作確認を行う. マザーは SOYOSY-6BAを使う. このマザーは先日,NIFTYの交換会議室で Kobian EX-AT と交換したものである. 先方はSlot1のATマザーを求品しており,Celeronと組み合わせる予定らしく チップセットは440LXやEXでもOKということだったので応募した. 440EXのATマザーが440BXのATXに化けたのだからお得な話だった. 今更,ATケースでSlot1を使うこともあるまい.

ビデオカードはアプライドで1280円で買っためずらしい

Trio3D

のノーブランドカードを使ってみた. フレームバッファの容量は不明であるが,たぶん4MBだろう. 一応AGPである.

64MBのPC100 SDRAMを差して起動すると,正常にCPUが認識されBIOSが立ち上がった. 次に,BIOSメニューでFSBを100MHzに設定し,再起動すると当然のごとく400MHzでも正常に起動した. とりあえず現段階ではここまでである. いずれ,OSをインストールし,他のマシンと比較してみる.


Oct. 1, 2001

このL2キャッシュなしCeleronを,現在goreに 載っているAthlon 650MHzとリプレースすることにした. 手持ちの中で最速のCPUを,ときどきしか使わないマシンに使うのはもったいないし,早くL2キャッシュレスの効果を 検証したかったからである.

マザーは先の動作検証で使ったSOYOSY-6BAを そのまま使うことにした. ビデオは今まで使っていたMillenium G200を使う予定であったが, 外したAthlonとG200を使って友人が購入したジャンクマザー(Aopen AK72)の検証を行っている最中に, 画面に何も映らなくなってしまった. スピーカーを繋ぐとビデオの初期化に失敗したときの「ピーピー」という音が聞こえる. ビデオを他のカードに換えると正常に起動するので, カードを抜き差ししている間にG200をショートさせてしまったようである.

しかたがないので,ビデオも動作検証のときに使ったTrio3Dを使うことにした. マイナーなビデオチップで雑誌等で取り上げられることもないが,高解像度での使用感は如何ほどのものであろうか.

もう一つの重要な構成の変更がある. AthlonのときのマザーはATA66対応のBiostarのM7MKEだったので, そのままオンボードのIDEを使っていた. が,SY-6BAは何の変哲もないBXマザーなのでオンボードIDEはATA33までである. せっかくHDDがIBM DTLA-307030なので,ここはPromiseUltra66を 使うことにした.

ただ,このマシンにはAdaptecAHA-2940AUを差して HDD,CD-ROM,CD-RおよびMOを繋ぐ. SCSIカードとIDEカードを一緒に差した場合,うまくIDEカードの方から起動できるかは若干不安が残る.

とりあえずマザーとCPUを載せ換え,コネクタ類をすべて繋いだ. Ultra66を2940AUよりも上のPCIスロットに差した. NIC(Planex ENW9501F)は外しておく. FSBの設定は100MHzのままであるが,CPU温度も35℃程度で安定しているようなのでこのまま行ってみる.

電源を入れる.BIOSのPOSTが終わり,Ultra66のBIOSが立ち上がってDTLAが正常に認識された. 次に2940AUのBIOSが立ち上がってSCSIバスのイニシャライズが行われた. その後,DTLAにインストールされているWin2kのOS Loaderが立ち上がった. このマシンはWin98SEとWin2Kのデュアルブート環境なのである.

なんだ,簡単じゃーん!

OS選択メニューでWin2Kの方を選ぶ. 順調にWin2Kが立ち上がるかに見えたが,突然

ブルーサンダー

になってハングしてしまった. このところ姿を見ていなかった久々のブルーサンダーであった. 突然現われるあの青色画面は本当に心臓に良くない. メッセージを見ると「ウィルスか何かの影響でHDDが破壊されています.ブートできません.」という 意味のことが書かれている. やはりオンボードIDEからIDEカードに繋ぎ換えて何事も起こらずに起動できるほど世の中あまくない.

ダメモトで,boot.ini

multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect

scsi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Microsoft Windows 2000 Professional" /fastdetect

に変えてみたが,結果は同じだった.

次はWin98SEを起動してみる. こちらは無事に砂時計が現われ,チップセットドライバの更新が行われた後,正常にデスクトップが現われた. さすがにWin98はしぶとい. 最も多くのハードウエアに対応しているOSだけのことはある. とりあえずデバイスマネージャを見ると,Ultra66が "?" になっていたのでドライバディスクから ドライバをインストールした.

Win2Kは要再インストールだと思われるので,先にWin98の設定を済ませることにした. ネットワークの設定であるが,今までと同じNICでは芸がないので, ナカガワメタルTR-PCI-100を使ってみる. このカードのコントローラはVIA VT86C100A(Rhineチップ) であり,100Base対応の安価なチップとして一時期よく出回っていた. 付属してきたディスクを使ってドライバをインストールしてみたが,これがうまくいかない. インストール自体は正常に終了したように見えるのだが,何度やってもpingが通らない. VIAのサイトからリファレンスドライバをダウンロードしてみたが,ナカガワメタルのサイトにあるものと 同じであった.

マザーとの相性であろうか. 何時までもこのNICと格闘しているわけにもいかないので,一流ブランド 3comの3C-900TPOに差し替えた. こちらはOSがドライバを持っており,インストールはいとも簡単に終了してpingが通るようになった.

次はビデオドライバである.S3のビデオチップだからOSがドライバを持っているのではという 淡い期待は脆くも裏切られ,ここまでずっと640X480の16色で作業を進めてきたのである. 検索エンジンでドライバを探しインストールしてみると,画質はお世辞にも良くない. G200のときに常用していた1280X1024,True Color,75MHzの設定にすると,画面全体が波打っている. リフレッシュレートを変えたり,解像度を変えても状況は変わらない. ドライバのreadmeを読むと,"Engineering Release" と書かれている. どうやらこのドライバはベータ版らしい. 正式版のドライバを求めて小1時間程度あちこちのサイトを彷徨ってみたが,Trio3D(正式にはTrio3D2X)の ドライバが置いているサイトはたくさん見つかったものの,ダウンロードしたドライバよりも 新しい日付のものは見つからなかった.

どこかに正式版のドライバはあるのだろうが, 少なくとも頻繁にアップデートされているわけではないらしい. 仕方がないので,差し当たってはこのドライバで我慢するしかない. そのうち別のカードに交換した方がよさそうだ.

一通りWin98のインストールが終わったので,ベンチマークを取ってみる.

★ ★ ★  HDBENCH Ver 3.22  (C)EP82改/かず ★ ★ ★ 
M/B Name      
Processor   Celeron 400.85MHz[GenuineIntel family 6 model 5 step 1]  
Cache       L1_Data:[16K]  L1_Instruction:[16K]
VideoCard   S3 Inc. Trio3D/2X (Engineering Release)  
Resolution  1280x1024 (24Bit color)  
Memory      129,976 KByte  
OS          Windows 98 4.10 (Build: 2222)  A   
Date        2001/10/01  12:22  

SCSI = Promise Technology Inc. Ultra66 IDE Controller
SCSI = Adaptec AHA-2940AU PCI SCSI Controller
HDC[?]=Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller

A = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
CD = IBM-DTLA -307030          Rev TX4O
E = IBM DCAS-34330       Rev S61A
F = FUJITSU M2513A           Rev 1000
G = PIONEER CD-ROM DR-U24X   Rev 1.03
H = MATSHITA CD-R   CW-7502   Rev 4.10

   ALL  Integer   Float  MemoryR MemoryW MemoryRW  DirectDraw
 17555    16085   16903     7824   14072    13392           3

Rectangle   Text Ellipse  BitBlt    Read   Write    Copy  Drive
     3334   3515    2169      18   33962   29131   18333  C:\20MB

Athlon 650MHzのベンチ結果と比べてみると, 確かに整数演算,浮動小数点演算のいずれも劣っている. しかしながら,体感的な速度差はほとんど感じない. ブラウザやオフィス系のアプリケーションもそこそこ速く動く. また,浮動小数点演算のベンチマークプログラムを走らせた 結果は10.53秒となかなか健闘している.

雑誌の記事などでは,L2キャッシュのないCPUは酷評される傾向にあるが, 記事を書いているライターは本当にそう思って書いているのだろうか. 私自身は今回,L2キャッシュなしCeleronを使ってみて通常の使用では全く問題がないと感じた. 今日の必ずトクする一言 でも力説 されているように,昨今の肥大化したアプリケーションの使用においては, ローカリティの低いデータの連続読み出しが頻繁に発生するため, L2キャッシュの効果はさほど大きくないようだ.


Oct. 4, 2001

このマシンはCD-R焼きマシンとして使っていたのだが,困ったことが起こってしまった. 今まで使っていたAdaptecEasy CD Createrが 動かなくなってしまったのだ. 起動すると "CD-Rドライブが見つかりません" というメッセージが表示される. CD Cookerでも試してみたが やはりCD-Rドライブがないと怒られる.

どうもATAカード+SCSIカードという構成に問題があるようだ. 以前,どこかでATAカードを増設したらCD-Rが焼けなくなったという記述を読んだ気がする. もしどうやってもだめなら,オンボードのIDEを使うしかないが,そうするとまたOSの再インストールが 必要になるだろう.

半ばあきらめてB's Recorder GOLDで試したところ, 今度はCD-Rドライブが認識された. 焼きこみも少々不安であるが一応うまくいくようである. とりあえずは事なきを得た.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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