ジャンクのGA-5AX

Feb. 14, 2002


昨日の夕刻アプライドに立ち寄ってみると,いつもの如く段ボール箱に動作不良・返品不可のシールを 貼られたマザーが数枚入れられていた. 一枚ずつ手にとって見てみると,440BXのSlot1が1枚,Apollo ProのSlot1が2枚,i810のSocket370が1枚 とAladdin VのSocket7が1枚だった. 値段はSocket7だけが680円で,あとは980円. どのマザーも大きな損傷は無く,電池とBIOS ROMも揃っており正常動作を予感させる. 全部買いたいところだが,昨年からSlot1系のマザーばかり買っているのと,家人の目を気にしてAladdin Vの1枚だけを買った. i810を買わなかったのは,もしVGAが死んでいた場合に使い物にならないからである. i810は外部AGPバスをサポートしていない.

今までアプライドで買ったジャンクマザーはいずれも980円だったが, 今回買ったのは680円である. この300円の差は何を物語るのだろうか. ジャンクのAX64Proにも書いたように,個々の状態を厳密にチェックした上で 値づけされているとはとても思えないのだが.Slot1系とSocket7系の人気の差だろうか. あらためて考えると,アプライドで売られているジャンクマザーの価格は1280円,980円,680円,480円あたりの価格帯に 分類されているようで,もしかしたら,

みたいな基準があるのかも知れない(あくまで個人的な推測である).

段ボールの中にはマザーに混じってAGPのビデオカードも入っていた.Diamondの製品だったが, 型番までは確認していない.これも680円であった. ビデオカードは動作チェックが簡単だから,動作不良として売られているものは 本当に動作不良である可能性が高い. 基板上は綺麗だったが,今回は買い物対象から外した.

1枚だけ買ったマザーはGigaByteのGA-5AXである. 家に持ち帰って眺めていると,家人から

産業廃棄物を集めるのがそんなに楽しいのか?

と揶揄されたが,実際楽しいのだから仕方が無い. むしろ産業廃棄物のリサイクルに一役買っていると(自分では)思っている.

翌日大学で動作確認を行った. Socket7のマザーを扱うのは久々である. メーカーサイトからマニュアルをダウンロードして 一通り眺めてみたが,さすがにSocket7時代の最終期にリリースされたマザーだけあって, あらゆるSocket7系CPUがサポートされているようだ.WinchipやRISEの設定も載っていた. 買ったボードはrev.4.1だったが,rev.5.x以降はサウスブリッジが新しくなってATA66がサポートされているらしい.

まず素Pentiumの100MHzでテストする. Vcoreを3.3Vに,FSBを66MHzに,倍率をX1.5にそれぞれ設定し,64MBのSDRAMとMilleniumII AGPを差して 電源を投入する. モニタのLEDが橙から緑に変わり,BIOS画面が現われた. BIOSのバージョンはF3である. メモリチェック,IDE HDDのAuto Detectionへと進み,FDCのエラーで止まった. FDDを繋いでいないから当然である. リセットし,BIOSメニューでFDDを "None" に設定すると, ブートセクターのロードの直前まで進んだ. ここまでは特に問題ないようだ.

よしよしと思いながら,今度はK6-2 300MHzを差してみる. Vcoreを2.2Vに,FSBを100MHzに,倍率をX3にそれぞれ設定した. 電源を入れると正常にK6-2が認識されている. 今度は起動ディスクを入れたFDDを繋ぎ,BIOSメニューで "1.44MB, 3.5inch" に設定すると 正常にディスクから起動できた. ディスクの読み込みも問題ない.

BIOSが古いのならすかさずアップデートしようと思い, 再びメーカーサイトでBIOS Updateの 履歴を確認してみると,F3は最終バージョンの一つ前のバージョンであり, ほとんどすべての不具合が解消されている. BIOSアップデートの必要はなさそうだ.

IDE周りは未確認だが,680円で買ったマザーも取りあえずは使えそうだ. 久しぶりにSuper7マシンでも組み立てたくなってきた.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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