外付けのHDDからIDE HDDが...

May 17, 2001


学生が「ハードディスクを床に落としました」と言いながら外付けHDDを持ってきた. I/O DATAHDVS-UM4.3Gという外付けのHDDである. その学生はこれをMacに繋いでデータ用として使っていた. あるとき,電源ケーブルに足を引っ掛けて落としてしまい, 前部のカバーが外れてしまったということである. その後の動作は確認していないが,新しいHDDを既に購入しており, 今後使っていくのが不安であるということで廃棄処分となった.

ただし,本当に廃棄してしまうのはもったいない. とりあえずPCに繋いで動作確認をしてみよう. SCSIカードは同じI/O DATAのSC-UPCIを使った. 先日夢の島で当選したカードである.

SCSIバスのスキャンが始まると無事認識された. ただ,奇妙なことにSCSI IDが0と1で二度認識されている. それに画面に表示される型番も「HDVS-UM4.3G」である. 普通は中身で使われているベアドライブの型番が表示されると思うのだが.

I/O DATAのサイトを見てみると,このHDDにはSuper Multi Drive機能なるものがあり, これを使えば一つのディスクを仮想的な二つのドライブに見せかけることができ, どちらからでも起動できるようになるらしい. なるほど,背面にはIDの設定スイッチが二つ付いている.

確かに便利な機能かも知れないが,個人的にはこの手のトリッキーな機能は使いたくない. この機能を無効にして通常のHDDと同じように使うこともできるかも知れないが, 外付け自体も好きではないので,例によってベアドライブを取り出してみるとことにした.

カバーを外してみると富士通のHDDが入っていた. ドライブを取り出して型番を確認しようとすると,ん? master,slaveのジャンパ設定が書かれている...

IDE HDDだった!

なぜか中から出てきたのは富士通のMPC3043ATというIDEのHDDであった.

そういえばSCSIをIDEに変換するツールがどこかのメーカーから発売されているのを見たことがある. この外付けHDDもその手のツールと同じ原理の回路を使っているのだろう. SCSI HDDは相当高価な代物だが,IDEに変換できれば安価な大容量IDE HDDが外付けで使えるようになるので確かに便利だ. I/O DATAのサイトを見ると60GBの外付けHDDの価格が39,000円となっていたが, この価格でSCSIのベアドライブを使っていることは考えにくいので,SCSI→IDEの変換回路を介してIDEのベアドライブを 使っているのだろう. ただ,私自身はSCSIのHDDはSCSIで,IDEのHDDはIDEで使うのが常道であると思っているから, このIDE HDDをローレベルフォーマット(LLF)してPCで使うことにする.

手持ちのマザーの中で唯一BIOSにLLFのメニューがあるTMCのTG5VG+にAMD-K5 PR100と16MBのSIMMを2枚差し, ビデオにはVision864カードを使ってLLFを試してみた. まず,ディスクの全シリンダをスキャンしてみると,途中いやな音が聞こえる部分もあったが, 何とか不良シリンダ無しでスキャン終了. 続いてLLFを実行すると,約2分ほどで終了. 以前,Quantum FireballをLLFしたときはもっと時間がかかったと思ったが...

その後,FDISKにて領域を確保し,FORMATも無事完了. 一応システムを転送してみたが,特に問題なく起動できた. ただ,最初の方のシリンダにアクセスするときいやな音が聞こえるため, 床に落とした影響も少なからずあるようだ. 半壊状態といったところか.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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