最近の買い物

Jan. 28, 2002


このところジャンク買いから遠ざかっていたが,NIFTY夢の島でTekramの Dual Slot1マザーP6B40D-A5に当選してしまったり, マシンを自作した友人から「どうにも安定しない」という理由でそのマシン一式を譲り受けたりで, 図らずも手持ちのパーツが増殖してしまった.

ちなみに譲り受けたそのマシンは,DCSの S7AXというSuper7マザーにK6-2の350MHzが載っていた. ビデオはカノープスのPWR128Pで, Adaptecの2940Uやメーカー不明のPCIサウンドカード, PowerVRを載せた3Dカードまで差してあり,AGPスロットは使っていないもののPCIスロットが全部埋まっている 状態であった. ただでさえ不安定になりがちなSuper7+AGPの組み合わせなのに,これでは安定しないのも無理はない. いずれ各パーツの動作を検証してみよう.

さて,ここまではすべて無償で手に入れたものであるが, SCSIでシステムを組んでみたいと考えている友人に刺激され,じゃんぱらでSCSI HDDとSCSIカードを買ってしまった.

HDDはSeagateST19171Wという初期のBarracudaで, 容量は9.1GB,インターフェイスはUltra Wideである. スペックおよびジャンパ設定はここにある. フルハイトの7200rpmモデルで,発売当初は11万円くらいした代物だが, 今回の購入価格は3480円也. いくら中古とはいえ,ちと安すぎる気がするが,フルハイトモデルは人気が無いのだろう. じゃんぱらなら動作確認はしているはずだし, 元々がワークステーション用の高級ドライブだから,ある程度は使えるはずである. じゃんぱらから届いた購入意志確認のメールによると

「動作音,発熱ともにかなりございますのでご注意ください」

ということである. 個人的には,最近の恐ろしく静かなドライブよりも一昔前のカリカリと五月蝿いドライブの方が 好みなので,動作音についてはむしろ歓迎である. 発熱についても,大き目のケースに収めてケースファン等を備えれば特に問題ないだろう. 以前AtlasII(同時期の7200rpmモデル)を使っていたときもファン等で冷却はしていなかったが, フルタワーケースだったので何ら問題はなかった. ただし,通常のハーフハイトのドライブのように3.5インチベイに入れるよりも,ブラケットを噛ませて 5インチベイに入れた方がいいだろう(Atlasのときもそうしていた).

カードの方はLSI Logic53C895を搭載したノーブランド品である. 購入価格は1980円. ノーブランドとはいえ,載っているSCSIコントローラはUltra 2 SCSIやLVDにも対応している. IOI-4206LVDも同じ53C895を使っている. このIOIのカードはおそらく最も安価なLVD対応カードだろう. ただし,4206LVDもそうだが,今回購入したカードは内部コネクタが68pinの一つだけなので, HDD接続専用ということになる.

余談になるが,私はSCSIが好きである. 確かに最近のIDEドライブは安い上に高性能でCPU負荷もずいぶんと軽くはなっているが, 何といってもSCSIには

自作ユーザを満足させる高級感

が漂っている. 私と同じことを考える人は結構いるようで,SCSIマニアの ためのポータルサイトなんていうのもある.

さて,数日後,品物が届いた. さすがにBarracudaは重厚長大である.昨今のドライブと比べるとずっしり重い.

まずこのBarracudaの動作確認を行った. fukunm1に差してあるI/Oデータの SC-UPCIにBarracudaを繋ぐ. 電源を入れるとSC-UPCIのSCSIバススキャンでBarracudaが正常に認識された. その後WinMe上からfdisk,formatとも問題なし.不良クラスタも無い. 100MB程度のファイルを転送してみたが,これも特に問題なかった. 動作音も予想していたほどではない. ファイル転送が終わった後ドライブに触れてみたが,若干熱くなっている程度であった. 長時間使い続けたわけではないが,これで3480円はかなりお徳だったかも...

次に,SC-UPCIを外して53C895を差し,Barracudaと繋いだ. 念のため,LSI LogicのサイトからダウンロードしたWin98/98/Me用のドライバを用意しておいた. 電源を入れると53C895のSCSIバススキャンが正常に始まり, Barracudaが無事検出された. その後WinMeが立ち上がり,自動的にドライバが組み込まれた. デバイスマネージャでも正常に認識されており,ファイルの転送も問題ない.

4〜9GB程度の中古HDDはIDEよりもSCSIの方が相場が安いようだ. 特にフルハイトだと,今回買ったBarracudaのように5000円以下で9GBモデルが買える場合もある. 逆に,IDEは4GBでも4000円程度である. IDEだと追加投資をしなくてもいいし, 4GBくらいの容量はOSの評価インストールやCD-Rのテンポラリドライブとして使い勝手が良いので人気があるのだろう. ただし,20GBの新品IDEドライブが1万円+αで買えるので,かなり割高であることは事実だ.

このごろはIDEとSCSIの棲み分けが進み,両者の価格差は広がるばかりである. 以前はだいたいどのドライブにもIDEモデルとSCSIモデルがラインナップされており, SCSIモデルの方がIDEモデルよりも2,3割高い程度であったが, ここまで価格差が広がると, コストパフォーマンスが重視されるPC用途にSCSIのドライブを選ぶ理由は何も見あたらない.

ただし,今回のBarracudaのように, 数年前は高嶺の花だった高級SCSIドライブが中古市場では安く手に入ることもある. 中古ドライブは,それまでどのような使い方をされてきたのかが全く不明だから メインマシンで使うのは少々気が引ける. しかし,SCSIカードを既に持っており, OS評価用などにサブマシンを組み立てる場合やさほど重要でないデータの保存用として 割り切って使うのなら,意外に面白い選択肢かもしれない.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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