Vine Linux 2.1.5のインストール


このところSCSI HDDやSCSIカードをたて続けに買った. ただ買ってばかりでは面白くないのでgoreをAll SCSIの構成にした. 生まれ変わったgoreはHDDが3台(Ultra Wideの9GBが1台,Ultraの4GBが2台)に,CD-ROM,CD-R,MOを 搭載したヘビー級マシンとなった.

このマシンにWin98SEとWin2Kを別々のHDDにインストールして数日 使ってみたが,モアレが若干発生することを除いては 安定しており,SCSIカード2枚差しにデバイスいっぱいでも特に問題ないようだ. そこで,もう一つのHDD(Seagate ST34520N)にLinuxをインストールしてみることにした.

最初は雑誌の付録だったRedhat 7.2のインストールを試みたが, CD-ROMからのファイルコピーが始まるとカーネルが落ちてしまう. 何度かやってみたが,いつも同じところで落ちてしまうのであきらめた. やはり少々複雑な構成に問題があるのかも知れない.

次は日本語環境に定評があるVine Linuxのインストールを試してみた. Vine LinuxもRedhatベースだからうまくいく保障はないのだが,ものは試しである. オリジナルサイトから2.1.5のCD-ROMイメージをダウンロードし,CD-ROMに焼いた. オリジナルサイトには日本語のオンラインマニュアルがあり,大変重宝する. インストール前に一通り目を通しておいた.

Vine Linuxのインストールは正常に終了した. ウィンドウマネージャはGNOMEを選択したが,Celeron300A@450MHzにG200の組み合わせで かなり軽快に動く.ウィンドウ操作はWin2Kよりも快適かも知れない. 以下はデスクトップ全体のスクリーンショットである. 学部学生の頃に熱中した上海を久しぶりにやってみた.

インストールは正常に終了したものの,NICが自動認識されなかったようでネットワークが使えない. このマシンのNICはプラネックスのFNW-9502-Tであり, コントローラはVIA VT6102(Rhine II)が載っている.

Linuxconfを起動し,"基本ホスト情報"−"アダプタ1" を選択して, IPアドレス,ネットマスクを入力する. ネットデバイスは "eth0" を,カーネルモジュールは "via-rhine" をそれぞれ選んだ. また,"ネームサーバーの指定" と "標準ゲートウエイ" を設定した. これらの項目名を含めてすべてのメッセージが日本語化されている.

以上でpingが通るようになり,NetscapeやメールクライアントのSylpheedが使えるようになった. と,思いきや,時々挙動がおかしい. しばらく立つとネットワークに接続できなくなる. 原因を考えたが,NIC自体はWindowから問題なく使えているのでやはりドライバ(カーネルモジュール)の 問題だろう. 組み込んだドライバは初代Rhine(VT86C100A)でないと安定して動かないのかもしれない.

VIAのサイトを見てみたが, やはりRhineII専用のドライバは見つからなかったので,Rhine用のドライバをダウンロードして試してみることにした. アーカイブを解凍するとさまざまなプラットホーム向けのドライバが現われる. 適当なディレクトリで/linuxにあるvialinux.tarを解凍する.

% tar xvf vialinux.tar
次にmakeでlinuxfet.oが作成され,make installで/lib/modules/2.2.18-0v14.2/net/以下にコピーされる. make installはsuしてから実行する必要がある

/etc/conf.modulesに以下の行を追加する.

alias eth0 linuxfet
もちろんLinuxconfを起動し,"カーネルモジュール" で指定しても良い. Linuxを再起動し,lsmodでモジュールが正常にロードされていることを確認する.
akasaka@gore akasaka]$ /sbin/lsmod
Module                  Size  Used by
soundcore               3024   0 (autoclean) (unused)
mousedev                3792   0 (unused)
hid                    11648   0 (unused)
input                   3200   0 [mousedev hid]
autofs                  9456   1 (autoclean)
linuxfet               11424   1 (autoclean)
usb-uhci               19040   0 (unused)
agpgart                19920   0 (unused)
aic7xxx               128960   3
ncr53c8xx              51904   0 (unused)
これで安定してネットワークが使えるようになった.

Vine Linux 2.1からFTPサーバがProftpdに変更されたらしい. インストール直後の状態ではFTPサーバが起動しないようになっている(telnetは使える). Vine LinuxのProftpdはinetdを経由せずに直接デーモンとして常駐するように設定されている. Proftpdを起動させるには,まず,/etc/inetd.confのproftpdの行がコメントアウトされているか確認する (デフォルトではコメントアウトされているが).

# ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.proftpd
inetd.confを修正したら,/etc/rc.d/init.dに移りinetdを再起動する.
$ cd /etc/rc.d/init.d
$ ./inet restart
次に,Proftpdを起動させる.
$ ./proftpd start
起動時にProftpdが常駐するようにするには,
$ /sbin/chkconfig --add proftpd
とする.あるいはntsysvを使ってもよい.


お問い合わせはメールにて: akasaka@klc.ac.jp

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